しおだまり日記

サンゴ飼育の忘備録です。

スギ系ミドリイシの欠片

 

こんにちは。

 

我が家のど根性ミドリイシの事を記録しておきます。

このミドリイシは2011/3/5(サンゴの日)に家族から贈って貰ったスギ系ミドリイシです。

大阪の某ショップさんで購入しました。

販売画像ではエメラルドグリーン!と説明してあり、期待していた逸品でした。

 

そしてやってきたサンゴはこちらです。

販売画像f:id:yasai777outlookjp:20210930220815j:image

 

到着時画像
f:id:yasai777outlookjp:20210930220812j:image取り敢えず、この時点ではエメラルドグリーンではない事はわかりました。

所々に片鱗は感じられますが。。

どちらかというと褐色。褐虫藻が元気です。

サンゴも元気で大変喜ばしい事なのですが、、

エメラルドグリーンと言われるとこの状態ではちと厳しいと思います。

照明によるところが大きいのでしょうか。。

 

実はこの時にメインで使用していた照明がVitalWave Sunという水深約10mあたりのスペクトルを再現したスポットLEDでした。f:id:yasai777outlookjp:20210930221054j:image

爽やかな青というか、青白い感じの光を放っています。f:id:yasai777outlookjp:20210930222755j:image

 

グリーンの蛍光(GFP)を励起させるためには、500〜400nm緑〜紫の光をある程度必要とします。f:id:yasai777outlookjp:20210930223536j:image

この波長域で画像を撮影すると、下の画像のように見事に青被りするので見辛くなるのが難点です。f:id:yasai777outlookjp:20210930232917j:imageちなみに人間の目は勝手にホワイトバランスを調整するので、実はここまで青くは見えていなかったりします。

サンゴの画像を撮影しだした最初の頃は、青被りに対してカメラのホワイトバランスを調整するのが難しく、なかなか上手く撮影できませんでした。

 

それに対してVitalWave Sunのスペクトルはこのように構成されています。f:id:yasai777outlookjp:20210930224144j:image550〜700nmの黄色から赤までの波長もある程度含んでいる事から、結果として青白く見えたりします。f:id:yasai777outlookjp:20210930230452j:image画像に残す分には見た目そのままの感じで撮影できるのですが、、白系の照明が強いとサンゴの蛍光励起は見難くなってしまいます。

 

おそらくですが、ブルー系の照明を軸として構成した場合、グリーンの蛍光タンパクが励起されてエメラルドグリーン寄りになる気がします。

 

画像を撮影するには大変そうですが。

 

 

f:id:yasai777outlookjp:20210930230957j:imageそれでも500〜400nmを含んでいる照明なだけあり、一時期は上から見るとグリーンを取り戻してきた時期もありました。f:id:yasai777outlookjp:20211001230440j:image・・が、その後は照明タイマーのセットミスが原因で強光障害を起こしてしまい、あれよあれよと褐色化してしいきます。

f:id:yasai777outlookjp:20211001003636j:image

サンゴが一度放棄した蛍光を取り戻すのにはそれなりに手間と時間を使うので、ここは我慢の時と割り切って、水質の維持に努めていました。

f:id:yasai777outlookjp:20210930234200j:image

ちょっと拡大。f:id:yasai777outlookjp:20210930234255j:image超浅場に生息しているスギノキといった感じですね。

褐色化というよりも色抜けといった方が正しいのかもしれません。

サンゴの色だけに関しては絶望的になってしまいましたが、サンゴ群体自体はかなり調子を取り戻してくれました。

生きているだけで素晴らしいと思います。

しかし、まだトラブルは続きます。

 

調子を取り戻していく過程でほんの少しだけ蛍光タンパクも復活してきたかな?と思ったその矢先、水槽のクーラの動作不良によるトラブルが発生。

f:id:yasai777outlookjp:20211001155507j:image

長時間水温が30℃を超えている事態に。

f:id:yasai777outlookjp:20211001160125j:image

サンゴ等の海水性の生物の適温は多くが24℃〜26℃程度が目安なので、水槽の生体に致命的なダメージを与える結果になってしまいました。

 

勿論、このミドリイシも例外ではなく、高水温によって白化・壊死を起こしており、どう見ても復活の期待は持てない状態に陥ってしまいました。

同時の画像はショック過ぎて撮影できていませんが、このように共肉が剥がれて真っ白になっていたと記憶しています。f:id:yasai777outlookjp:20211001165323j:image高水温恐るべし。

こちらはハナヤサイサンゴのことから抜粋した画像です。

こちらも高水温でダメになってしまった例です。

 

 

こうなっては急いで全換水したうえで少しでも救出できそうな生体を救うしかありません。

場合によっては壊死した部分よりも大幅に距離を取ってカットする事も必要でしょう。

 

しかし、このミドリイシに関しては救える部分が殆どといってもいいくらい無く、絶望的な状況でした。

が、

枝先に1cm程度の生きていそうな部分を発見し、とにかく養生すること3ヶ月。f:id:yasai777outlookjp:20211001232033j:imageなんとかこの部分だけは残す事ができました。

 

サンゴ群体の大部分は失ってしまいましたが、辛くも残せたこの部分は順調に共肉が岩に活着し、生き生きしています。

 

上から撮影

f:id:yasai777outlookjp:20211001233724j:imageエメラルドグリーンとはいかないまでも、グリーンに色揚がってきているようです。

ポリプは褐色ですが、、

 

今の私の水槽では設備が色々と足りないので、元の大きさに戻るのはかなりの年月がかかる見通しですが、少しでも快適に過ごせるように換水だけは頑張っていきたいと思います。f:id:yasai777outlookjp:20211002225043j:image

 

 

 

では

 

 

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