水槽の住人達 ④
こんにちは。
今回の水槽の住人ですが、また甲殻類です。
名前はホンヤドカリで、日本近海に住んでいるポピュラーなヤドカリになります。
このヤドカリの出会いは2021年3月の事でした。
ウミブドウを栽培したときの事。
ウミブドウの直径2ミリの粒の上にモゾモゾ動くものを発見。
プラケースで掬い上げてみたところ、極小のヤドカリと出会いました。ライブサンドの中に混じっていたであろう、これまた極小の貝殻を自分で見つけて被っています。
こんなに小さいうちから・・すでにヤドカリの体をなしていることに驚きました。
とはいえなにぶん小さいのと、カニ等の大きな甲殻類が幅をきかせているこの水槽ではそのうち自然淘汰されて消えてしまう運命。。
そんな思いを抱きながら上の画像を撮影し、二度と会うことは無いと思い、本水槽に放流。
予想通り見えなくなって数週間が過ぎました。
が、
ある日、換水等のメンテナンスをしたついでにサンゴ達を観察していると、アオサンゴの上に例のヤドカリがいるのを発見。
どうにかこうにか生きてたようです。
どこで拾ってきたのか、貝殻が大きくなっていて、体も一回り大きくなっていました。
その後もちょこちょこ見かけるようになり、何を食べているのかは不明ですが、見かけるたびに大きくなっています。2011年5月10日
ヤドカリらしくなってきました。
ここまできたら成長を最後まで見届けてやろうと思います。
問題なのは、ヤドカリの貝殻が無いという事でした。
そこで、地元の海まで行き、タマヒキガイと思われる小型の貝殻を採取して与えてみました。
大きさは約5ミリ程度でしょうか。
後日しっかりと入っているのが確認できました。
今までの貝殻はやはり窮屈だったようです。
それ以来、隙を見ては少し大きめの貝殻を探して投入していました。順調に貝殻を入れ替えして大きくなっていきます。
もうここまで成長すると立派なヤドカリですね。
かわいいもんです。
それでも成長はしていくわけで・・・ひと月前に少し大きめの貝殻を投入してみました。
そして先日のこと
しっかりと与えた貝殻に入って移動しているのを見かけたので、写真を撮影しました。
・・・
・・厳ついお姿になっていらっしゃる。
もはやあの頃の愛らしい感じは微塵も残っておりません。
大人になったのですね。
未だに何食べてるのかは不明ですが。
これからも長生きしてほしいです。
では