浄水器その後
こんにちは。
浄水器を購入してみました。
Marfied
STANDARD Classic以前、某カルキ抜きを入れる事で、硝酸塩の値がテスターでは検出できなくなるのを確認しました。
このカルキ抜きによって硝酸塩がマスキングされてるのかテスターの精度を低下させてしまうのか、原因はよくわかりません。
このままの水で換水しても見た目には特に異常が無いように思えるんですが、知ってしまった後ではなんとも気持ち悪いので、浄水器の導入となりました。
過去には某RO/DI浄水器を所有していた事もあるのですが、捨て水の発生で家族からNGがあり、今回の導入には至りませんでした。
浄水器の使用にあたっては、家の蛇口は殆どこの形状なので、、
仕方ないので屋外にある水栓を使用することにしました。
外なので不便極まりない環境ですが、普段好き勝手させてもらってるので我慢します。
早速浄水器を使って水を作ってみました。
浄水前の水道水 しっかり塩素反応があります。
水道水 浄水後
塩素反応がすっかり消えています。
もちろん塩素臭も綺麗に無くなりました。
一瞬で消えるとは凄い。
中和でなく除去ってのが嬉しいところ。
調子に乗って硝酸塩も測ってみました。
水道水 浄水前
2ppmくらい?
水道水 浄水後
さすがに変わらず。
少なくともテスターの精度に影響が無いのが確認できてよかった。
今回購入した浄水器は
長所
・一瞬でゴミ、カルキを抜く事ができる
・中和材と違って計量する必要もない
・アクア以外でも使えそう
・想定処理量が30〜50tと膨大な量
・RO/DIにグレードアップできる
短所
・大きいので気軽に持ち運びにくい
・それなりに重い
・イニシャルコストが高め
・保管場所を取る
こんなところ。
結果としては購入して良かったと思います。
この浄水器はマリンアクアの器具としては決して高額な部類ではないのですが、個人的には結構思い切った買い物だったので、どんどん使い倒してやろうと思ってます。
・・・というのが実は去年の今頃だったりします。
約一年経った浄水器を見ると・・コットンフィルターにカビが生えてました。浄水能力は問題なかったのですが、カビの混入とかあるとかなり気持ち悪いのでカーボンフィルターと一緒に交換することに。かなり綺麗になりました。浄水能力も全く問題なく使えています。
ちなみにこれが元水。こちらが浄水後になります。一安心です。
例え浄水能力が落ちなかったとしても、たまにはメンテナンスが必要ですね。
では。
カルキ抜きの問題
こんにちは。
これは約1年前のことなのですが、水質について非常に興味深い発見がありましたので記録に残しておこうと思います。
私の換水サイクルですが、2週に1回20Lの換水を実施しています。
人工海水はインスタントオーシャンがメインで、たまに天然海水を利用してます。
水質に関しては露骨に調子を崩している生体もいない事から特に水質測定をしていませんでした。
しかし、この水槽はウールマットを使った物理的な濾過のみ。
スキマーも無いので何かしらの栄養塩は検出されるはず。
ということで、現状把握の為に硝酸塩と亜硝酸塩を測定してみました。
アンモニアに関しては、貝や魚達が元気に活動しているので流石に検出される事はないだろうという事で、割愛。
水槽の亜硝酸塩の結果は・・0ppm。
続いて硝酸塩は・・これも0ppmという結果に。
昔なら喜んでいたのですが、今は少し硝酸塩があるくらいがいいという考え方もあるみたいなので、微妙?
ちなみにインスタントオーシャンで海水を作って1日置いた海水の硝酸塩は・・
0・・ではないけど、限りなく0っぽい感じ?
試験瓶を横から見てみるとちょっとだけ色が付いてる。
こちらは本水槽のやつ
無色に見えまする。
取り敢えずはそんなに悪くない数値で安心。
生体が少ないのでなんとも言えない所ですが。
ある程度の濾過が機能しつつ、かつ破綻もしていないと判断しました。
・・・ここまでは。
この試薬、海水・淡水用ということで、ふと自分の家の水道水ってどうなのか?と思い、測定してみました。
水道水の亜硝酸塩は0ppmに見えます。
続いて硝酸塩は・・・
・・・あれ?2ppmくらいあるみたい。
なんで?この水で海水作ってるのに?
インスタントオーシャンを入れることで硝酸塩って減るのでしょうか?
取り敢えず、この水道水でインスタントオーシャンを溶いて海水を作ってみました。・・2ppm程度は出ていますね。
と、いうことは、アレが原因っぽい。
それというのは
これ。
カルキ抜き。
水道水にこのカルキ抜きを添加したものを測定してみました。結果は・・・
0ppmに見えます。
という事は0ppmに見えるのはこのカルキ抜きが原因だと思います。
で、
この現象をどう捉えるかなのですが、
・硝酸塩が中和された?
・硝酸塩がマスキングされた?
・このカルキ抜きとRed Seaの試薬が相性が良くない?
等々色々と考えられる訳で。
さすがに中和ってのは無理がありそうですね。
マスキングされたとしたら、水中でどんな状態で安定してるんだろ?
カルキ抜きと試薬の相性が良くないって事があるのでしょうか?
もしそうだとしたら、まだこのカルキ抜きしか試していないので、ひょっとしたら他のカルキ抜きではまた違う結果が出るかも?
このカルキ抜きを入れてても現状は特に調子を崩す事もないのですが、硝酸塩の測定は信頼できない事になりそうですね。。
結局のところ、
RO/DI浄水器を導入した方が話しは早そうです。
不調サンゴ・・その後
こんにちは。
この群体は元々ヤフオクで購入したミドリイシで、導入後からポリプは出さずとも褐虫藻はそれなりに持っていました。2020/9/29撮影
導入数日で先端が壊死。
先端部分を折った結果このようなお姿になってしまいました。
その後は共肉が傷口を覆ってきた事もあり復活を期待していたのですが。。
これが現在の様子です。2020/2/16撮影
褐虫藻が抜けて?かなりキワキワな状態になってしまいました。
もちろんポリプは出ていません。。
照明の条件を少しずつ変えてみたのですが、むしろ状況が悪化しているような・・
他のサンゴはそこまで調子を崩していないだけに手の打ちようがない状態です。
集めてきたそれぞれのサンゴは生息域も深度も異なるでしょうから、全てを一纏めに飼育するには無理があるのでしょうか?
なんとも言えない悲惨な状態でございます。
今一度水質を含めた条件を見直して奇跡的な持ち直しを期待したいところです。
では。
添加剤とか
こんにちは。
皆さん添加剤は何を使用しているのでしょうか?
私が唯一使用しているのはこちら。カミハタさんから発売されているCarlb Sea パープルアップです。
石灰藻というピンク色の藻を増やすのに使う添加剤です。
これ、昔からありますよね。
200Lに対して5ccという添加量なので我が家の80Lの水槽では2cc程度投入。投入直後は白濁りしますが1時間程度で透明に戻ります。
石灰藻については確かに増えますね。下の画像のポンプは結構増殖しました。
約ひと月後・・
水が循環するスリット部分も。これは汚い。
流れがあるところに早く着くような感じです。
一度生え出したら一気に増えます。。
岩にもどんどん増えています。
石灰藻は持ち込んでなかったような気がしてましたが、どこからやってくるんだろう?
結果として石灰藻を増やすのにはとても効果的な添加剤だと実感できました。
パープルアップには水槽ですぐに枯渇してしまうヨウ素が含まれています。
しかしヨウ素を測定できるキットがないので本当のところはよくわかりません。
今後添加剤の入れすぎ?でバランスが崩れたと判断したら大量換水で対応していきます。
サンゴを追加してみた
こんにちは。
サンゴ追加しました。
我が水槽で初のLPSとなります。
それがこちら。キクメイシモドキ Oulastrea crispata (Lamarck, 1816)です。
ゼブラコーラルとも呼ばれ、白い隔壁とグレーがかった共肉のコントラストが名前の所以のようです。
遠巻きに見ると縞々模様に見えます。こちらはキクメイシモドキと思われる骨格なのですが、やはりミドリイシやキクメイシ類の白い骨格と比較すると黒ずんで見えます。
このサンゴはとても丈夫な部類に入るようで、泥が堆積するような場所や浅瀬に生息する事が多く、また造礁性サンゴの中では最も北に分布する種として知られています。
こちらは6〜7年前に実際に生息しているのを撮影した画像ですが、注意して見てもこれがサンゴだとはなかなか気付かないのでは?
離れてみたら確実に見落とす自信があります。
太陽光下ではとても地味ですね。。
導入した翌日。ポリプが開いてきました。
クリアグリーンの触手が目を引きます。
更に1週間が経過。プレート状の骨格なのですが、ポリプが広がって半球状になっています。
拡大してみました。ポリプが導入翌日よりも3倍くらい大きくなり、触手もイソギンチャクを彷彿とさせる模様が現れています。キクメイシ類は捕食するときに触手を伸ばすイメージでしたが、、キクメイシモドキは常時触手を伸ばしているようです。
色についてですが、SPECTRA-SP200に搭載されている各素子を照射して励起反応が起きるのか実験してみました。
UV(405-410nm)励起反応はありません。
Violet (430-435nm)
こちらも励起反応なし。
Deep Blue(450-455nm)
ポリプに僅かに反応が?・・しかしほぼ反応がないと言ってもいいでしょう。
Blue(470-475nm)励起反応が確認できました。
Cyan(495-500nm)
励起反応は起きません。
結果
このキクメイシモドキはBlue(470-475nm)で蛍光励起するようです。
色素タンパクではなく、蛍光タンパクをしっかり持っているということですね。
生息環境が比較的濁った場所である事を考えると少しでも光を吸収するためにGFPを励起させるほうが効率がいいのでしょうか。
ブルーメインの照明構成にするとギラギラに色揚がりすることが可能なのかもしれません。
今後が楽しみなサンゴです。
以上キクメイシモドキを追加したお話しでした。今後も楽しんで飼育したいと思います。
では
照明の調整で失敗した話し
こんにちは。
私はSPECTRA-SP200というシステムLED照明を使ってサンゴ達を飼育しています。
ブルーが濃い夜間はサンゴの蛍光色が特に励起されるのでお気に入りの時間だったりします。
出力設定などはスマートフォンのアプリで操作しているのですが、、調子に乗って色々と構いすぎたためサンゴにダメージを与えてしまったようです。
まずはこちら。
中央のハナヤサイサンゴ。
こちらを見事に白化させてしまいました。とある設定にして1週間留守にして帰宅したところほぼ白化。こんな状態でもなんとかポリプを伸ばして生きてくれています。
変化はハナヤサイサンゴだけではなく、近くにいるエダミドリイシにも起きていました。なんだか妙に黄色っぽくなってきたというか、薄くなったというか?まるで初めて導入した時のような色合いになっていました。
上から見てもなんだか不穏な感じ。元々は濃いグリーンなのですが。
これはかなりイヤ〜な予感がします。この枝系ミドリイシは光量や水質に対してキャパが広く、この状況に耐える事ができているようなのですが、ハナヤサイサンゴの状況から全体的に強行障害が起こっていると判断しました。
そこで対策として光量を調整してみる事に。
SPECTRA-SP200は出力を1〜3W Driveの範囲で調整する事ができます。ちなみに消費電力は1W Drive で70W、2W Drive で140W、3W Drive で200Wとなっています。
当時は2W Drive 設定でしたが、最小の1W Drive に落としました。
数週間経過後・・・ちょっと戻ってきた?でもハナヤサイサンゴには大きな変化はありません。むしろもっと白くなった気すらします。
そこで今度は調光設定を見直してみる事にしました。
当時の最大出力がこちら。
これを下のように変更。変更前は400nmの出力が他の素子同様の出力だったのですが、最大値を5%下げ、UV(405-410nm)〜Violet(430-435nm)も引き下げてみました。
変更後約3週間した状態がこちら。枝系ミドリイシはだいぶん色が濃くなってきたような気がします。短波長の当て過ぎが原因だったのでしょうか?
ブルー照明下ではギラギラグリーンです。上から見ても濃いグリーン。
レイアウト位置が変わっていますが、ハナヤサイサンゴ。こちらは全く変化ありません。強いて言うならば影の部分はポリプが茶色になってるような。。相変わらず白化しつつもポリプ全開といった感じ。
結果として枝系ミドリイシに関しては照明の出力が問題だったように思います。
ハナヤサイサンゴも同様だとは思うのですが、未だベストの状態には持ってこれていません。
この状況が続くならまた条件を変更してみたいと考えています。
不思議なのはオーストラリア🇦🇺産のサンゴに関しては全く強光障害の兆候がないのです。トゲサンゴ
ミドリイシ(ストロベリーショートケーキ?)水面ギリギリの位置で飼育していて、UVモリモリの状態ではかなりギラギラです。
産地によって光量の許容値が違うのでしょうか?
未だにわからない事だらけです。
全てが上手く飼育できればいいのですが・・
とにかくこの照明条件を維持して観察してみたいと思います。
では
2022 1月近況
こんにちは。
現在の水槽全景です。底砂がありません。
元々薄敷きだったのですが、換水の度に少しづつ排出されて遂に底砂が無くなってしまいました。 ⬇️ ⬇️
⬇️こんな感じで現在は完全にベアタンク化。
底砂が無くなった事でそれなりにメリット・デメリットが発生しています。
いいところ
なんといっても底砂の掃除からの解放です。この水槽では底砂を利用した還元濾過は想定しておらず、換水の度に底砂に溜まるデトリタスを吸い出していました。これが結構面倒くさい作業でして。
さらにウチの飼育環境では下の画像にように数ヶ月すると砂自体が小汚くなるのですが、砂が無くなった事でなんとなく見栄え的に解消されたような気がします。砂が新品状態であればひと月程度は見栄えがいいのですが。。
よくないところ
底砂が無くなった事で照明の照り返しが気になってしまう時があります。正面から見る分には問題ないのですが、上から見ると結構眩しく感じます。
あと、全く情緒がありません。
自然派レイアウト重視の方には向かないのかも。
その他は底砂が無くなった事でマガキガイを飼育するのが難しくなりました。砂に潜る生態なので長期飼育には向かない環境です。
3匹いたのですが、最終的に引き取ってもらう事に。
その他は極端に水質が変わる事もなく維持できています。
換水頻度は2週間に1回20L程度に落ちました。
海水は従来通り水道水とインスタントオーシャンで作っています。
魚にも毎日ガンガン餌やりしているので栄養塩が高そう。
サンプにはリン酸塩の吸着剤などがを放り込んでいます。
プロテインスキマーやリアクターは今のところありません。
このような飼育環境なので高度なサンゴの色揚げは諦めていますが、オージーのミドリイシがある程度維持できているので良しとしています。
このサンゴは半年前に真っ茶色の群体を貰ったものですが、最近色が乗ってきました。
RFPとCFPがいい感じに励起されてきています。
こんな感じで色々と試行錯誤している状態ですが、少しでもいい状態で飼育していけたらと思っております。
では