アオサンゴ
こんにちは。
アオサンゴについて書きたいと思います。
前にも少し書いたのですが、私にとってこのアオサンゴはとても縁が深いサンゴです。
アオサンゴは、刺胞動物門アオサンゴ科に属するサンゴで、1科1属1種の唯一のサンゴとなります。日本サンゴ礁学会HPより
故に他の造礁性サンゴよりも絶滅のリスクが高く、レッドデータリストの絶滅危惧II類に掲載されているようです。
おそらく今後も正規の商業ルートでは手に入れる事ができないサンゴの一つであるかと思われます。。
さて、なぜそのサンゴが以前から我が家で飼育されているかというと、元々の出会いはライブロックと呼ばれるサンゴが死んだ後に残された骨格でした。
造礁性のサンゴが死ぬと石灰質の骨格だけになります。
その骨格に微生物等の海洋生物が住み着き、最終的に自然の濾過サイクルを形成する岩となり、そこにサンゴを含めた新たな生命が芽吹いていく基盤となるのです。
一昔前は水槽に微生物を手早く取り入れる為に水槽立ち上げの必須アイテムとなっていました。
そのライブロックに極小のアオサンゴの欠片が付いていたようです。
しかも環境が合ったのか、どんどん成長していきました。
これは10年以上前の45cmキューブ水槽の画像です。
中央の岩みたいなものがアオサンゴです。
ライブロックを全て飲み込み、大きな群体になってしまいました。
手前に並べてあるサンゴ達は元々アオサンゴが飲み込んだライブロックにレイアウトしていましたが、放置しておくと飲み込まれるので別に土台を取り付けて避難させていました。
後にこの事が原因で水槽を60cmキューブにサイズアップを決心することになるのですが。。
そして時は過ぎ、このようになってしまいました。この頃はアオサンゴの上にエダコモンサンゴとトゲサンゴを乗せて飼育していました。今も昔も上から見る水景が好きです。
しかし最終的には・・・
トゲサンゴは飲み込まれ、エダコモンサンゴも下から覆われていってしまいました。
この頃はカルシウムリアクターを装備していた事もあり、成長の勢いが非常に早かったと記憶しています。
ちなみに当時の巨大アオサンゴの裏側です。
なんとも言えない迫力でした。鍾乳石のようです。
この後、水槽を畳んだり、紆余曲折ありましたが、2021年2月14日、同じDNAを持ったアオサンゴが帰ってきました。
上から見ていきます。
2021年3月31日
2021年5月23日
2021年9月29日
昔みたいな急成長は見られませんが、ジワジワと大きくなっているようです。
やはりカルシウムリアクターの効果は絶大だったのか?
アオサンゴのポリプも魅力的です。
純白の羽のような姿をしています。
しかし、毎日見れるかといえば実はそうでもなく、1ヶ月くらいは頑なに出ない時も普通にあります。ポリプが出るのも出ないのも、まさに気分次第といった感じで、未だにポリプが出てくるトリガーが不明です。
ポリプ出てないとただの茶色い岩なんですよね。
なんとも不思議なサンゴです。
今となっては貴重なサンゴですので、大切に育てていきたいと思います。
では