スギ系ミドリイシ
こんにちは。
スギ系ミドリイシのその後です。これは2021/10/2の様子です。
あれから約3ヶ月と少し経ちました。
現在の様子は・・・
ずいぶんと範囲が広がりました。
ポリプが茶色なので地味な感じです。
ポリプが出ていないと共肉は結構きれいなグリーンなのですが。いずれにしても健康に成長しているので一安心です。ですが同時に心配なのが隣接しているグリーンの枝系ミドリイシ。導入時の様子はこちら
こちらも少しづつ成長していて、そろそろ接触しそうだなと思って見ていたのですが、案の定接触事故を起こしてしまいました。結果としてはスギ系ミドリイシの毒性が強く、端が溶けてしまっています。その後再び共肉が盛り返し自己治癒していきました。最終的に完治といえるくらいまで盛り返しましたが、、再び攻撃されて溶けてしまいました。今後はこれを繰り返していくのでしょうか。。
飼育者としてはもっと違う方向に向かって成長してほしいところですが。
移動させるのも考えましたが、これも自然の戦いなんだろうと思い様子見(放置)する事にしました。壊死した所が拡大しているような・・?
翌日被害が拡大していました。。
今後も注意深く見守っていきたいと思っています。
では
吸着剤騒動
こんにちは。
去年の暮れの話しなのですが、通販でリン酸・ケイ酸の吸着剤を購入しました。
購入したお店はAギフトさんで商品説明を見ると他社の吸着剤よりも吸着効果が高いと説明されていました。
これまではリン酸塩に対してはカミハタさんのフォスフェイトリムーバーを使用し、ケイ酸塩に対しては同社のシリケイトリムーバーを併用していました。
性能面は文句なしなのですが、サンプの中の場所を結構取るのが不満。
その点Aギフトさんの吸着剤は上記2つの除去能力が予め1つのパックに入れてあり、省スペースを実現できそう。
しかも商品説明では他社製品よりも吸着能力が強いという謳い文句まであるので購入してみました。
使用方法も濾過層に入れるだけなのでお手軽です。価格も他社製品よりも安いのは嬉しいところ。
さっそく濾過槽にセットして数日様子見してみました。
結果としてはケイ酸塩は試薬が無いので測っていませんが、リン酸塩に関しては試薬ではほぼ0ppmという結果になりました。
この結果はフォスフェイトリムーバーと同等ですね。
吸着スピードはひょっとしたら今回の吸着材の方が速いのかも知れませんが、検証していないのでその辺りは不明です。
ちなみに海水を作る時にいつも使ってるのは水道水でして、いつもは0.1〜0.2ppm程度は検出されています。
ここまでは順調だと思っていたのですが、、
残念ながらトラブルが起きてしまいました。
吸着材を入れた翌日くらいからあるミドリイシに変化が出てきました。
ミューカスなんでしょうか?粘液がいつまでも放出されています。
他のサンゴの色もなんだか全体的に褐色に傾いているような。
吸着材を急に変えた事で何かしらのショック的な事が起きたのか?
とりあえず簡単に水質を測ることに。
NH3(アンモニア)は魚やエビが普通に生活できてるので除外します。というか試薬持ってません。
測ったのはNO2(亜硝酸塩)とNO3(硝酸塩)、PO4(リン酸塩)です。
ちなみにこの水槽では上記の値は共に0ppmを維持できていました。(比色型試薬)
今回は・・・
PO4(リン酸塩)0ppmと判断できそう。
NO2(亜硝酸塩)0ppmと言ってもいいでしょう。
NO3(硝酸塩)5〜ppmの範囲で検出されました。
久々にこのような値を目にして驚きました。
直感で今回変更した吸着剤が原因だと考えてしまいましたが、本水槽の水質自体が低下している可能性も十分に考えられる事から、一概に判断する事は失礼です。
なので今回変更した吸着剤に因果関係があるのか検証する為に簡単に実験してみました。
新しく作った飼育水は水道水20Lとインスタントオーシャンの組み合わせになります。
水道水の硝酸塩は大体2ppm程度発生しています。
これに対して吸着材を投入し、約2時間攪拌してみます。ちなみにこの吸着剤は1パックで約50Lに対応しているようです。水量に対して多めとなります。
結果は・・・硝酸塩の値が確実に上昇していました。硝酸塩の上昇に関してはこの吸着剤の影響もあったと言えますね。
ちなみにリン酸塩ですが、2時間程度では吸着されない感じです。今回の実験の条件ではさすがに無理があったようです。
とまあこんな感じで残念ながらこの吸着剤の使用は断念することにしました。
Aギフトさんに連絡したところ、最初は若干疑われた感じでしたが、実際に自社で実験された結果、同様の結果が再現されたという事で返金対応して頂くことができました。
現在は販売を中止しているようですね。
原因としては吸着剤の表面に付着している白い粉状のものが考えられるとの事でした。
という事でさっさと全換水していきます。
原因となる白い粉状のものが溶解せずに沈澱していた場合も考えられる事から同様の反応が出る可能性も考慮してサンプも掃除することにします・・わずか130gの吸着剤のためにここまでやる事になるとは。。
ついでにマグネットポンプも分解・掃除しました。
この日以降リン酸塩の吸着剤はカミハタさんのフォスフェイトリムーバーに再び戻しました。
1週間以上経って検査したところ、0ppmを維持できているので一安心です。
もう今後はこれで行きたいと思います。
硝酸塩に関しても再び未検出となりました。
しかしこの値、毎日魚に結構な量の給餌をしているのにも関わらず未検出になるのはなぜだろう?
数年前までは硝酸塩の値はサンゴ飼育において必ず0ppmを維持しなければならないと言われていた記憶があるのですが、今現在は必ずしも0ppmにこだわる必要がないと聞くことがあります。
サンゴも動物なのである程度の硝酸塩は必要ということなのでしょうか?
現状はとりあえず一安心といったところです。
まとめ?
今回、リン酸塩を吸着するためのアイテムのはずが硝酸塩を放出していたというアクシデントにみまわれました。しかし非常に短期間での使用だったので生体への影響は極めて少ないと思われます。
ただ、サンゴのイジケ方や粘液の出し方から想像するに、ひょっとしたらもっと何かしらの歓迎すべきでない成分が放出されているのかもしれません。検証していいないので妄想に過ぎませんが。。
私の持っている検査試薬は非常に限定的なものしかなく、今回は硝酸塩の反応のみに注目して使用の中止を判断しました。
リン酸塩に関してはしっかり吸着していたと思われます。
硝酸塩の反応がなぜ出てしまったのかについては製造工程での問題なのかロットの問題なのかは正直なところ興味がなくわかりませんが、この商品を使っておられるユーザーさんは気を付けて観察した方がいいかもしれませんね。
結局は元のリン酸塩の吸着剤に戻ったというお話しでした。
では。
水流ポンプ設置しました
こんにちは。
タイトルにありますように、水流ポンプを設置しました。
商品名はミニットストリーム2000です。小型水槽用に作られた超小型水流ポンプとのこと。
中身はこのような構成で入っていました。
ポンプ本体は凄く小さい作りになっていてビックリです。特に本体は手のひらに収まる大きさになっていて、中央のコントローラーと比べてみてもその差は歴然としています。
さっそく取り付けをしてみました。少々コードがウザい感じですがここは妥協するしかなさそう。
アダプターもギリギリ収まる感じ。
設置自体はとても簡単で、特にトラブルもなく完了し、運転を開始します。ウェーブの設定はとりあえずランダムなモードを選択してみました。
急激に舞い上がるゴミやデトリタス
貝もひっくり返っています。
なんだか少し水流が強いような気がしますが、ランダムなモードのままどうなるのか様子見する事にしました。
※ちなみにこの間でお気に入りだったグリーンのハナヤサイサンゴやエダ系ミドリイシをダメにしてしました。。
約1ヶ月後
かなり砂が抉られてしまいました。。
ここだけ見るとかなり水流が強いように見えてしまいますが、元々1cm程度しか砂を敷いていないので下地がすぐに露出します。
実際にポンプ部分に手を当ててみてもさほど激流という感じではなく、太めの水流がダーっと流れている感じ。
砂が抉られていく度に何度か直していたのですが、最近は諦めて放置することにしました。
DCポンプという事で、色々と多機能な上に細かい強弱の設定ができるのが嬉しいところですが、まだそこまで使いこなせていないのが現状です。
以下は機能や設定です。
そのうち使いこなせるようになるのか?
※Minute Stream 2000より抜粋
結果としては買ってよかったと思える商品でした。
動作音も殆ど気になりませんし、30cm程度の奥行きでもSPSならば程よくポリプが揺れるので、丁度よい水流だと思っています。
ただし、無調整だとだんだん薄敷きの砂は抉られて行くので、調整は必須です。
私の水槽は高さが40cmあり、水流ポンプの位置を高めにする事で砂の抉れを抑えるようにも調整できましたが、今度は水面に近すぎて時々エア噛みを起こすようになり、断念しました。
一つ残念なのはコードがウエット部分に付いているため、水槽の蓋が完全に収まらなくなった事です。
そのためガラス蓋の一部を切り欠いて使用する事になりました。
今後は水流ポンプの追加によってどのような変化が起きるのか非常に興味深いところです。
では
ダメになっていくサンゴ達
こんにちは。
ある日いきなりサンゴ達が溶けてしまいました。
グリーンっぽいハナヤサイサンゴ
ベージュのハナヤサイサンゴ
枝系ミドリイシ
これだけ一気にダメにしてしまいました。
水質測定を実施したところ、硝酸塩やリン酸塩は0に近い値が出ていましたが、KHが5を切っていたという事が発覚。
数日前に測定した時は11程度はあったのに?
とにかく今考えてもどうしようもないので、全体の約50%の換水を決行。
なんとか水質のパラメーターを元に戻す事に成功しました。
枝系ミドリイシは肉が飛散していて助けられませんでしたが、ハナヤサイサンゴはダメになった所からかなり余裕を持ってカットした結果、小指の爪程度は残す事ができそうです。
ピンク?ベージュのハナヤサイサンゴ
グリーン系ハナヤサイサンゴもはやグリーンだった頃が嘘のよう。
元々小さかったフラグサンゴが更に小さくなってしまいましたが、これ以上ダメにならないように大切にしたいと思っています。
反省点は多いなぁ。。
では
フトトゲサンゴ
こんにちは。
狭い水槽にまたサンゴを追加してしまいました。
こうして文字にしてみると、血も涙も無い飼育者だという事が改めて伝わってきますが、今後はハナヤサイ系を中心に構成しようと考えています。
さて、表題通りなのですが、フトトゲサンゴを追加メンバーとしてお迎えいたしました。
今回お世話になったのはЯEEF-TRIGGERさんです。
かなり手間をかけた梱包状態だったので、とても驚きました。
一滴も水漏れがなく、余裕を持った水量でパッキングされていました。
こちらが全体像です。状態も最高で、かなり強め?な蛍光色。
さっそくレイアウト(という名の岩に貼り付けるだけ)をしたい所ですが、フトトゲサンゴ自体が予想以上に大きかった為、分割してレイアウトすることにしました。
ここまで良形に育てていただいたのを分割するのは正直かなり抵抗がありましたが、小型水槽の弱点であるスペースの限界がきていますので、しょうがないと割り切って作業していきます。
作業中の画像は殆どありませんが、全部で4分割にして、岩に3群体。
砂地に1群体を配置しました。
砂地に直接置いた場合、貝達によって確実に転がされるのでサンゴ養殖用のプラグを使います。
このプラグを敢えて逆にして・・
サンゴを接着。
砂地付近に置く事ができました。今のところは転倒していないので一安心といったところです。
フトトゲサンゴは文字通りトゲサンゴよりも太いハナヤサイ科のサンゴです。
我が家です飼育しているトゲサンゴはわりと太め?な感じなのですが、それよりも一回りは大きなポリプです。
マクロ撮影してみました。
ポリプひとつ一つが大きく、水流にたなびく姿はとても見応えがあります。
この水槽ではグリーン系のサンゴを複数飼育しているのですが、それぞれが全て違うグリーンなので見ていて飽きません。
今までダメにしてしまったサンゴの分もしっかりと育てていきたいと思います。
では
給餌風景
こんにちは。
生き物を飼育している以上、給餌は避けて通れません。
給餌は餌にもよりますが、水槽という閉鎖環境ではある程度は水が汚れてしまいます。
特にサンゴ水槽では残餌が出るとリン酸塩という栄養塩が発生してしまいます。
その結果サンゴがカルシウムを吸収できない状態となり、成長不良はもちろんのこと、最終的にはダメにしてしまうリスクがあります。
しかし、リン酸塩は比較的にどこにでも存在していて、地域差はあるものの、水道水にもある程度含まれているので、サンゴ水槽には純水の使用が推奨されています。
これは我が家の水道水に含まれているリン酸塩です。
0.2ppm程度は含まれているような感じですね。
特にミドリイシを飼育するのであれば、リン酸塩の値は限りなく0ppmを目指していかねばなりません。
そのためにはプロテインスキマーを使用してタンパク質が分解される前に回収し、
RO/DI(純水)を使用して海水を作ることでリン酸塩をはじめとした硝酸塩、ケイ酸塩などの栄養塩をそもそも入れない等の対策が必要かと思います。リン酸塩やケイ酸塩は珪藻などの発生原因にもなっていますので、やはり0ppmが理想的ではないのかな?と思います。
しかし、これらは揃えると相応のコストがかかってくる機材でもありますので、我が家では海藻フィルターを使って栄養塩が過剰に溜まらないようにしています。
少し話が逸れましたが、リン酸塩の増加を少しでも抑えるために給餌のロスを減らす努力をしています。
餌はナチュラルエコーというものを使っていて、粒が小さいのが魅力的な餌です。欠点は容器が貧弱なこと。
毎日使っていると蓋が破損しやすいので、100均の容器に移し替えました。
ほぼ毎日この餌とガラス製のスポイトで給餌しています。
その成果がこちら。
餌付け成功しました。
数ヶ月前の画像ですが、スカンクシュリンプが器用に手足を使って食べています。
たまに出るおこぼれをカクレクマノミが逃さずに食べる事で、残餌を最小限に抑える事ができました。
たまに数粒くらいは残餌が流出しますが、そこはヤドカリ達が綺麗に掃除してくれますので助かっています。
小型水槽でミドリイシ類を飼育するのは色々と気を付ける事が多いのですが、趣味としてハードルが高い方がモチベーションが上がったりするので、いいような悪いような。。
少しでも綺麗に維持できるように日々頑張っていこうと思います。
では
枝系ミドリイシ②
こんにちは。
前回は調子が悪いミドリイシのお話しをしましたが、実はもう1群体いました。
それはこの群体。
青被りで見辛いのですが、照明によってかなり焼けてしまった感じです。
先端もかなり薄くなってしまいました。
下側はまだ蛍光タンパクが励起しているので大丈夫なのか・・?
上から見ると・・青被りで伝わり辛いですが、上半分くらいは危ない感じ。
角度によっては色抜けが酷いのが見て取れます。
流石にこのままの状態を放置していては白化現象の末にダメにしてしまうのが明白でしたので、後ろにある枝系ミドリイシと合体させる事にしました。
実はこの2つは元々は同じ群体なので、お互いの共存が可能なのです。
さっそく接着します。
接着後 2021年10月3日
背面に設置しているので撮影しにくい💧
比較すると白さが際立ち、ヒヤヒヤものです。
なんとか元に戻るのを祈って養生します。
ちなみに同日、トゲサンゴをこのミドリイシがあった場所に移植しました。
トゲサンゴやハナヤサイサンゴの方が光量や波長に対する許容値が広そうなので、期待を込めて。
そして本日撮影がこちら。
なんとか持ち直しつつあるような気がします。
上から。
褐虫藻が復活して白化現象からは脱したような?
ブルー照明下。
蛍光タンパクが復活しつつあるようです。
今回もまた私の管理不足から危うい事態を招いてしまいました。
なんとか復活できたのは、ひとえにこのミドリイシの生命力に他なりません。
今後はこの条件下で安全に育成していきたいと思います。
もっと観察眼を鍛えねば・・
では